Web広告代理店の費用相場を知りたい方へ
「Web広告を始めたいけれど、代理店への依頼費用がどのくらいかかるのかわからない」「相場を知らないまま契約して、後から追加費用が発生しないか不安」——そんな悩みを抱えている担当者の方は少なくありません。Web広告代理店の費用は、依頼する広告の種類や支援範囲によって月数万円から数百万円まで幅があり、仕組みを理解していないと費用対効果の判断が難しくなります。
この記事では、Web広告代理店への依頼を検討している方に向けて、以下の3点を中心に解説しています。
- Web広告代理店に依頼した場合の費用相場と料金の仕組み
- 費用に影響を与える主な要因と、見積もりで確認すべきポイント
- 実在する代理店8社の比較と、費用で失敗しない選び方
初めて外部の代理店を探している広告担当者にも、現在の代理店からの切り替えを検討している方にも、役立つ情報をまとめています。読み終えた後には「どの基準で代理店を選ぶべきか」の判断軸が明確になるはずです。
Web広告代理店の費用相場
Web広告代理店への依頼にかかる費用は、初期設定費・運用手数料・クリエイティブ制作費など複数の項目で構成されます。それぞれの費用の性質を理解しておくと、見積もりを比較する際の判断精度が格段に上がります。
なお、電通の調査によれば、2025年の日本のインターネット広告費は前年比110.8%の4兆459億円と初めて4兆円を突破し、総広告費に占める構成比も初めて50.2%と過半数に達しました。
Web広告はいまや企業の集客戦略の中核であり、代理店を正しく選ぶことの重要性は年々高まっています。このセクションでは費用の全体像と料金体系、出稿媒体の選び方、そして「安さだけで選んではいけない理由」まで順を追って解説します。
費用の全体像と料金体系
Web広告代理店への費用は、大きく以下の4種類に分類されます。
① 初期費用(アカウント設定費)
広告アカウントの開設・設定や広告構成の設計にかかる費用です。相場は3万〜10万円程度で、初回のみ発生するのが一般的です。具体的にはアカウント構築・キーワード選定・広告文作成・ターゲティング設定・計測タグの設置などが含まれます。代理店によっては初期費用ゼロを打ち出しているケースもありますが、その分が運用手数料に上乗せされていることがあるため、総額で判断することが重要です。
② 広告費(媒体費)
Google・Yahoo!・Meta(Instagram/Facebook)・LINE・TikTokなどの広告媒体に直接支払う費用です。代理店への支払いではなく媒体への費用ですが、代理店が取りまとめて請求するケースがほとんどです。
③ 運用手数料(代行料)
代理店が運用作業を担う対価として受け取る手数料で、料金体系は主に以下の3種類があります。
- 手数料型(パーセンテージ型):
広告費の約20%が業界標準。少額予算の場合は最低手数料を設けている代理店もある。 - 定額型:
広告費の額にかかわらず、毎月決まった金額を支払う形式。 - 成果報酬型:
コンバージョン数などの成果に連動して手数料が決まる。成果が出なければコストを抑えられる反面、成果が出た際の1件あたりコストが高くなりやすい。アフィリエイト広告で多く採用される形式。
④ クリエイティブ制作費 バナー画像・動画・ランディングページ(LP)などの広告素材制作にかかる費用です。制作物の種類や点数、サイズによって大きく異なります。
代理店によっては制作費を別途見積もりとする場合と、プランに含める場合があります。
出稿媒体の選び方
なお、日本の検索エンジンシェアはStatCounterによると2026年2月時点でGoogleが約66%、Bingが約24%、Yahoo!が約8%です。出稿先を1媒体に絞る場合はGoogle広告から始めるのが一般的です。
安さだけで選んではいけない理由
費用が安い代理店を選んだ結果、担当者のスキルが不十分でPDCAが回らず、広告費だけが消費されるケースは珍しくありません。月数万円の手数料の差よりも、月数十万〜数百万円規模の広告費を有効に使いこなせるかどうかの方が、最終的なビジネス成果への影響がはるかに大きくなります。
費用対効果を正しく測るためにも、手数料の絶対額だけでなく、支援内容の質・担当者の経験・過去の実績を総合的に評価することが重要です。
Web広告代理店の料金が変わる主な要因
費用の相場を把握したうえで、次に重要なのは「なぜその金額になるのか」という要因を理解することです。同じ「Web広告運用代行」でも、依頼条件によって費用が数倍異なるケースは珍しくありません。このセクションでは費用に影響する5つの主な要因を解説します。見積もりを比較する際の判断材料としてご活用ください。
依頼範囲
広告の運用管理のみを依頼するのか、戦略立案・クリエイティブ制作・LP改善・効果測定まで一括して依頼するのかによって、費用は大きく変わります。担当者の稼働時間が増えるほど費用は上昇します。自社でカバーできる業務と外部に委ねる業務を事前に整理しておくと、コストを適切にコントロールしやすくなります。
支援内容の深さ
「広告を配信する」レベルにとどまるのか、「広告を通じてビジネス課題を解決する」レベルまで踏み込んでもらうのかで、代理店に求めるスキルが大きく変わります。競合分析・ターゲット設計・オファー設計・LP改善提案など、マーケティング視点での深い支援を求める場合は、それに見合った専門性を持つ代理店が必要になり、費用も高くなる傾向があります。
契約期間
短期契約(3か月以内)と長期契約(6か月〜1年以上)では、月額費用の水準が変わる代理店が多くあります。長期契約の場合、代理店側もリソースを安定的に確保できるため、割引や優先対応を提示するケースがあります。一方、短期で成果を求める場合は割高になる傾向があります。
競合性・難易度
参入している業界の競合性や、獲得しようとしているキーワードの難易度が高いほど、運用担当者に高い専門性が求められるため費用に反映されます。法律・金融・医療・不動産などのYMYL(Your Money or Your Life:ユーザーの健康・財産・生活に重大な影響を与えうるジャンル)領域は、一般的なBtoC広告より難易度が高く、費用が上がりやすい分野です。
オプション対応の有無
以下のような追加対応が発生すると、基本の運用手数料とは別に費用が加算される場合があります。
- LPの新規制作・リニューアル
- バナーや動画などのクリエイティブ制作
- Google Analyticsなどの計測設定・タグ管理
- コンサルティングレポートの作成
- A/Bテストの設計・実施
契約前にオプション費用の有無と目安の金額を確認しておくことで、予期せぬコスト増加を防ぐことができます。
費用で失敗しないためのチェックポイント
費用相場を把握したうえで代理店を比較するとき、見積もりの読み方を知っておくと適切な判断がしやすくなります。このセクションでは、代理店と交渉・契約する際に必ず確認しておきたいポイントを4つの観点からまとめています。契約後のトラブルを未然に防ぐためにも、事前にしっかり確認してください。
見積もりで確認すべき点
見積もりを受け取ったら、以下の項目が明確に記載されているかを確認してください。
- 初期費用の有無と内訳(アカウント構築・キーワード選定・タグ設置など何が含まれるか)
- 運用手数料の計算方式(パーセンテージ型・定額型・成果報酬型)
- 最低手数料の設定の有無(少額広告費での運用時は特に注意)
- 月次レポートの提出頻度と記載内容
- 営業担当と運用担当が同一人物かどうか
- 広告アカウントの所有権が自社にあるか(代理店名義で開設された場合、契約解除時にアカウントの引き継ぎを拒否されるケースがある)
特に「提案は営業が担当し、実際の運用は別の担当者」というパターンでは認識のズレが生じやすいため、運用担当者との直接面談を求めることが有効です。また、アカウント所有権については「広告アカウントの所有権は広告主に帰属し、契約終了時には速やかに移管する」と契約書に明記されているかを必ず確認してください。
追加費用の有無
基本プランに含まれない費用として、後から以下が発生するケースがあります。
- クリエイティブ(バナー・LP・動画)の制作費
- 計測タグの設置・設定費
- 広告媒体の新規アカウント開設費
- レポーティングシステムの利用料
これらが「別途見積もり」と記載されている場合は、金額感を必ず事前に確認してください。
契約期間の確認
最低契約期間の有無や期間は代理店によって異なるため、解約条件とあわせて事前に確認しましょう。途中解約時に違約金が発生するかどうか、契約更新が自動更新か手動更新かも必ず確認しておきましょう。契約終了のタイミングでトラブルになるケースは少なくありません。
成果とのバランスの見方
広告費全体に対して運用手数料が占める割合が適切かどうかも重要な判断基準です。業界では広告費の約20%が目安とされますが、少額予算の場合は最低手数料が設定されている代理店もあり、実質的な手数料率が高くなることがあります。
たとえば広告費が月15万円で手数料率20%なら手数料は3万円ですが、最低手数料5万円が設定されている代理店では5万円が適用されます。成果指標(CPA・ROAS・リード数など)に対して手数料が見合っているかを定期的に見直すことが、長期的なコスト管理につながります。
【比較表】Web広告代理店
Web広告代理店を選ぶ際には、費用だけでなく、対応可能な媒体・支援規模・得意分野・実績を総合的に比較することが重要です。ここでは信頼性と実績を基準に選んだ9社を一覧で比較できるよう整理しています。
自社の課題や予算に合ったパートナーを選ぶ際の参考にしてください。料金欄は各社の公式サイトの記載に基づいています。広告費(媒体費)は別途必要です。
| 会社名 | 強み・特徴 | 料金(公式記載) | 対応規模 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社オプト | 2015年設立。Google Premier Partner(国内上位3%・複数年連続)、LINEヤフーSales Partner Premier(複数期連続)など主要媒体で最高クラスの認定を保有。「デジタルで、この国の新しい基本をつくる。」をミッションに企業の事業成長に伴走。 | 公式サイトに記載なし | 中堅〜大手企業 | https://www.opt.ne.jp/ |
| 株式会社サイバーエージェント | 国内最大級のデジタル広告代理店。ABEMAなど自社メディアとの連携が強み。AIクリエイティブの開発にも注力。大規模予算を前提とした大手企業向けサービス。 | 公式サイトに記載なし | 大手企業 | https://www.cyberagent.co.jp/ |
| ソウルドアウト株式会社 | 2009年設立。「中小・ベンチャー企業が咲き誇る国へ。」をミッションに全国28拠点(2026年4月時点)で地方・中小企業を中心に支援。Meta認定3部門・Criteo Partner of the Year SMBを4年連続受賞。AIを全社活用したローカル×デジタル支援が強み。 | 公式サイトに記載なし | 中小〜中堅企業 | https://www.sold-out.co.jp/ |
| 株式会社電通デジタル | 2016年設立・電通グループのデジタルマーケティング専門会社。TikTok for Business Japan Agency Awards 2026でAgency of the Yearを受賞。AIを基盤にした統合マーケティング支援 | 公式サイトに記載なし | 大手企業 | https://www.dentsudigital.co.jp/ |
| トゥモローマーケティング株式会社 | BtoBマーケティングの伴走支援。Web広告運用・内製化支援、SEOコンサルを提供 | 公式サイトに記載なし | 中小〜中堅企業(BtoB) | https://tomorrow-marketing.co.jp/ |
| 株式会社ニュートラルワークス運営会社 | 本DBの運営会社。Web広告運用を提供 | — | — | 公式サイト |
| 株式会社Hakuhodo DY ONE | アイレップとDACが2024年4月に統合して誕生したデジタルコア企業。従業員3,290名(2026年4月時点)。デジタルマーケティング全般の企画・コンサルティング・運用代行を提供 | 公式サイトに記載なし | 中堅〜大手企業 | https://www.hakuhodody-one.co.jp/ |
| 株式会社フルスピード | 2001年創業。リスティング・ディスプレイ・SNS・アフィリエイト広告に対応し、広告計測サービス「Beyocon」を提供 | 公式サイトに記載なし | スタートアップ〜中小企業 | https://www.fullspeed.co.jp/ |
Web広告代理店の掲載会社の公式サイト
料金は各社の公式サイトに記載のある、このページのサービスの金額です。








※料金は各社公式サイトの記載に基づきます。広告費(媒体費)は含みません。料金・対応規模・最低出稿額は変更される可能性がありますので、各社へ直接ご確認ください。
費用比較で見るべきポイント
費用の安さだけで比較するのではなく、以下の観点も加えて総合的に評価してください。
- 自社の目的と媒体の相性:
リスティング広告に強い代理店とSNS広告に強い代理店では得意分野が異なります。注力したい媒体・手法での実績がある代理店を優先してください。 - 担当者の質と体制:
アカウントを何社担当しているか、運用担当者と直接コミュニケーションが取れるかは費用と同じくらい重要な選定基準です。 - レポーティングの透明性:
広告費の使途・成果指標・改善施策が定期的に共有されるかを確認してください。 - ワンストップ対応の有無:
Web広告・SEO・Web制作・SNS運用などを一社に集約できると、コミュニケーションコストの削減と施策の一貫性確保につながります。
Web広告代理店の費用に関するよくある質問
Web広告代理店への依頼を検討している方から、費用・契約・効果に関してよくいただく質問をまとめました。契約前に疑問を解消しておくことで、依頼後のトラブルや認識のズレを防ぐことができます。
Q1. Web広告代理店への依頼はいくらから始められますか?
- 代理店によって最低出稿金額や最低手数料の条件が異なります。料金を公式サイトに記載していない代理店も多いため、複数社から見積もりを取って比較してください。
Q2. 広告費と運用手数料は別々に支払うのですか?
- 代理店によって異なります。広告費と手数料をまとめて代理店に支払い、代理店が媒体への入金を代行するケースと、広告費は自社から媒体へ直接支払い、手数料のみを代理店に支払うケースがあります。どちらの方式かを事前に確認しておくと、資金繰りの計画が立てやすくなります。
Q3. 最低契約期間はどのくらいが一般的ですか?
- 最低契約期間の有無や期間は代理店によって異なります。広告運用は効果が出るまでに一定の期間が必要なため、最低契約期間を設けている代理店もあります。途中解約時の違約金規定についても、契約前に必ず確認してください。
Q4. 成果が出なかった場合でも費用はかかりますか?
- 手数料型・定額型の場合は、成果の有無に関わらず運用手数料が発生します。成果報酬型の場合はコンバージョンが発生した際のみ費用が生じますが、1件あたりの単価が高めに設定されるケースが多いため、成果が出た際の総コストを試算しておくことが重要です。
Q5. クリエイティブ(バナー・LP)の制作も代理店に依頼できますか?
- 多くの代理店でクリエイティブ制作にも対応していますが、別途制作費が発生するケースがほとんどです。費用は依頼範囲や会社によって大きく異なります。本ページに掲載した各社の公式料金を目安に、複数社から見積もりを取って比較してください。
制作対応の有無と費用感を事前に確認し、制作込みのトータルコストで比較することをお勧めします。
費用だけで判断せず、成果につながるWeb広告代理店を選ぼう
Web広告代理店を選ぶ際は、費用の安さだけで判断しないことが重要です。広告費や運用手数料、クリエイティブ制作費などを含めた総額で比較し、自社に合った支援内容かどうかを確認しましょう。
また、担当者のスキルや実績、レポーティング体制、アカウントの所有権なども費用対効果を左右する重要なポイントです。料金だけでなく、「成果を出せる体制が整っているか」という視点で比較することで、広告運用の成功につながります。
費用感や最適な施策は企業ごとに異なるため、まずは複数の代理店へ相談し、自社の課題や目標に合った提案を受けることをおすすめします。