2023年1月、Googleは、Optimizeのサポートを2023年9月30日をもって終了すると発表しました。
ABテストツールとして、圧倒的なシェアを誇るOptimizeが使えなくなるにあたり、代替ツールの選定、そしていつでも使いこなせる状態にしておく必要があります。
そこでこの記事では、Optimizeの代替ツール、そしてサポート終了までにやっておくことについて解説します。
監修者
Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。
■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO
■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
執筆者
株式会社ニュートラルワークス
QUERYY(クエリー)編集部
QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。
目次
Google Optimizeは、非常に便利なツールであるものの、2023年9月30日にサポートが終了してしまいます。正式な文面は、以下のとおりです。
2023年9月30日を過ぎると、Google オプティマイズとオプティマイズ 360 はご利用いただけなくなります。この日までは引き続きテストとパーソナライズを実施可能です。当日に実施中のテストとパーソナライズはこの日にすべて終了します。
Google オプティマイズは、あらゆる規模のビジネスでユーザー エクスペリエンスを簡単にテストして改善できるよう、5 年以上前にリリースされました。Google は今後も、あらゆる規模のビジネスがユーザー エクスペリエンスを改善できるよう取り組んでまいります。さらに、Google アナリティクス 4 のサードパーティ製 A/B テスト インテグレーションにも投資も行っています。
引用:Optimizeヘルプ
Google は今後も、あらゆる規模のビジネスがユーザー エクスペリエンスを改善できるよう取り組んでまいります。Google アナリティクス 4 のサードパーティ製 A/B テスト インテグレーションにも投資も行っています。
引用:Optimizeヘルプ
ヘルプページでは、上記のとおり「Google アナリティクス4のA/Bテストにも投資しています」と表現されています。
これはつまり、Google Optimizeの後継ツールは用意されないものの「サードパーティによる(=Google製ではない)A/Bテストツールとの連携」を意味していると捉えられます。
Google Optimizeのサポート終了後は、次のA/B TestingツールとGoogleアナリティクスが統合できるようになりました。
これらのツールに関して、次項で詳しく解説します。
Googleが公式に発表しているテストツールとして、以下の3つがあります。
それぞれのツールの特徴について、次項で詳しくみていきましょう。
ABTastyは、ABテストやスプリットテスト、複数ページのテストが可能なツールです。ノーコードでA/Bテストを作成でき、さまざまな目的に合わせてテストを行えます。
大企業をはじめとする900社以上の導入実績があり、日本における公式サイトもオープンしています。
Optimizelyは、圧倒的シェアを誇るA/Bテストツールとして、世界の企業8,000社以上で活用されています。
時間や場所やなど、任意のタイミングで簡単にターゲティングができ、短時間のうちにテストを回せます。希望をすれば、コンサル機能を利用することも可能です。
VWOは、A/Bテストだけでなく、ヒートマップ機能が付いています。
「ヒートマップ機能が欲しい」「A/Bテストとは別に、ヒートマップツールを導入するほどの予算がない」という場合は、VWO が選択肢として有力候補となるでしょう。
また、VWOは、株式会社ギャプライズが正規代理店としてサービス提供を行っています。
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Google Optimizeの終了後は、サービスが使えなくなります。そのため、事前に以下の4つを準備しておきましょう。
Google Optimizeのサービス終了後は、有料ツールを使うことになります。そのため、「今のうちに、WebサイトやLPでテストを実施しておきたい」とお考えの方は、終了前にテストをしておきましょう。
実施中のテストや、今後実施するテストがある場合は、2023年9月30日までに全て終了させておきましょう。
検証に時間がかかりそうなテストがある場合は、一日でも早くテストを開始させてください。2023年10月1日になると、テストは強制的に終了してしまうため注意が必要です。
Google Optimizeのサポートが終了すると、過去の分析データにはアクセスできなくなります。GA4と連携させていても、サービス終了後はGA4上でデータを見られません。
そのため、過去に実施したテスト結果を保存しておくことをおすすめします。
A/Bテストで発生しがちな問題点として、「過去に実施したテストと同じようなテストを、また実施してしまう」というものがあります。
過去に行ったテストの結果は、全てダウンロードして保存しておくとよいでしょう。
Google Optimizeのサービス終了後は、Google Optimizeのタグを削除しましょう。不要なタグを削除することで、わずかながらサイトの表示速度の改善に寄与するかもしれません。
Google Optimizeのサービス終了後もABテストを実施したい場合は、代替ツールを導入する必要があります。自社の課題を解決できるツールを選び、移行準備も同時に進めておきましょう。
また、「GA4の導入や設定を進めていきたい」「サイト改善を行いたい」などのお困りごとがございましたら、ニュートラルワークスへぜひご相談ください。
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