サイトマップは、訪問者と検索エンジンの両方にとって有用であり、Webサイトの運用に不可欠な要素です。
この記事では、Webサイトのナビゲーションと検索エンジン最適化におけるサイトマップの重要性を解説します。
また、サイトマップの役割とその重要性、XMLとHTMLサイトマップの違い、SEOにおける効果についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
監修者
Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。
執筆者
株式会社ニュートラルワークス
QUERYY(クエリー)編集部
QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。
目次
サイトマップは、Webサイトの全ページを記載する「地図」のような存在です。
訪問者や検索エンジンに対してサイトのページ構造を明確に示すため、サイトに訪れたユーザーが、目的のコンテンツに素早くアクセスする手助けとなるだけでなく、検索エンジンが新しいページを見つけやすくなるという側面もあります。
サイトマップは、サイトの規模が大きいほど重要性が高まります。
また、SEO対策の観点からみても、検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」は必ず設置すべきだといわれています。
サイトマップには、「XMLサイトマップ」と「HTMLサイトマップ」の2種類があり、それぞれ目的が異なります。
XMLは検索エンジン最適化(SEO)に、HTMLはユーザーエクスペリエンス向上に有効です。
XMLサイトマップは、XML形式で記述するサイトマップです。検索エンジン向けとなり、一般のユーザーが目にすることはありません。
Webサイト上の全ページのURLをリスト化し、検索エンジンのクローリングを助けます。
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Webサイトを制作、公開しても検索結果に表示されないと検索エンジン経由の集客はできません。検索エンジンがWebサイトの情報を取得するために使用しているのがクローラーです。クローラーがサイトの情報をどのように取得しているのか、基本的なところから解説します。
HTMLサイトマップは訪問者向けのサイトマップです。主要なページへのリンクを提供し、ナビゲーションの補助をします。
その多くがメニューやサイドバー、フッターのいずれかからアクセスできるように設置されています。
XMLサイトマップは、SEOにおいて重要な役割を果たします。
なぜなら、XMLサイトマップによって、検索エンジンは新しいページや更新されたコンテンツを迅速に発見し、インデックスを更新できるからです。
また、Webサイトの構造を検索エンジンに伝えることで、より効果的なクローリングとインデックス作成が可能となります。
特に、大規模なサイトや頻繁にコンテンツを更新するサイトでは、XMLサイトマップがSEO効果を高めるために不可欠です。
HTMLサイトマップの最大の利点は、Webサイトのナビゲーションを向上させる点にあります。特に、大規模なWebサイトや新しい訪問者が多いサイトに有効です。
また、HTMLサイトマップはページ間のリンクを提供することで、サイトの内部リンク構造を強化し、SEOにも間接的に貢献します。
訪問者が求める情報に迅速にたどり着けるようにすることは、サイトにおける滞在時間の延長や離脱率の低下にもつながります。
例えば、無印良品のECサイトには、さまざまなコンテンツが存在しています。
「通販を利用したい人」「コンテンツを見たい人」「会社組織を見たい人」などが同じWebサイトを訪れるため、目的のページを見つける案内図としてサイトマップを利用する人もいるでしょう。
そのため、HTMLサイトマップはメニュー内やサイドバー、フッターなどユーザーに分かりやすい場所に設置することをおすすめします。
WordPressを利用してWebサイトを構築している場合、XMLサイトマップもHTMLサイトマップもプラグインを利用して作成するのが主流です。
Google XML Sitemapsは、GoogleやBingといった検索エンジンのクローラーにWebサイトを巡回させたり、Webサイトの更新を通知したりできるSEO対策に有効なWordPressプラグインです。
初回はXMLサイトマップを作成後、GoogleサーチコンソールでXMLサイトマップのURLを送信しておくと良いでしょう。
PS Auto Sitemapは、自動でHTMLサイトマップを作成・更新できるWordPressプラグインです。
一度プラグインを導入・設定しておけば、その後は記事や固定ページが追加・更新されるたびに自動的にHTMLサイトマップを書き換え、最新の状態に保ちます。
サイトマップの表示デザインを複数のスタイルが選べるようになっており、サイトの雰囲気にあわせて自由に設定できます。
設定後には、サイトマップページへの導線をメニューやフッターに設置しておくことも忘れずに行いましょう。
Google Search ConsoleでXMLサイトマップを送信する手順は以下のとおりです。
サイトマップを手動で作成することも可能です。
しかしながら、管理や更新に手間がかかるため、XMLサイトマップを自動作成できる「sitemap.xml Editor」のようなツールの利用を検討してみてください。
XMLサイトマップを作成後は、前述した方法でGoogle Search Consoleからサイトマップを送信します。
サイトマップを利用してSEO効果を最大化するには、XMLサイトマップが常に最新の状態に保たれていることが重要です。
これにより、新しいページや更新された内容が検索エンジンに認識されやすくなります。
また、HTMLサイトマップは訪問者のニーズやサイトの構造変更に応じて適宜更新することが大切です。
Google Search Consoleなどのツールを使用して、サイトマップの効果を定期的に監視し、問題点を早期に特定し対処することが、SEO効果を維持・向上させる鍵となります。