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キャッシュフロー管理とは?【ECサイト、ネットショップ運営者なら知っておきたいお金の話】

2020.08.31

ECサイト

AUTHOR / 三木 五月

黒字倒産しないために知っておくべき キャッシュフロー管理の重要性

そもそもキャッシュフローとは?

そもそもキャッシュフローとは?

「キャッシュ」は英語で現金を表し、「フロー」は流れを意味します。ざっくりいうと現金の流れです。ビジネスでは、売上計上や人件費など、お金の出し入れが必ず発生します。企業活動での現金支出と収入の流れを数値化したデータを、キャッシュフローといいます。

キャッシュフローは2つのお金の流れでできています。
「キャッシュ・イン」:企業にお金が入ってくること
「キャッシュ・アウト」:企業からお金が出ていくこと

キャッシュインには、商品売上が該当します。反対にキャッシュアウトは、原材料の仕入れや、人件費などのコストが当てはまります。

企業に入ってきたお金から企業活動で発生した費用を差し引いたものが、キャッシュフローです。

キャッシュフロー=キャッシュインーキャッシュアウト

キャッシュインがキャッシュアウトを上回れば、キャッシュフローはプラスです。反対に、キャッシュインがキャッシュアウトを下回れば、キャッシュフローはマイナスです。

大半の企業は金融機関からの融資を受けていることが多く、キャッシュフローが赤字になったからといって、すぐに倒産するわけではありません。しかし、キャッシュフローの赤字が一定期間続けば企業は倒産します。倒産を避けるためにも、キャッシュフロー管理が重要なのです。

キャッシュフローと利益は何が違うの?

キャッシュフローと利益は何が違うの?

利益とキャッシュフローには、違いがあります。なぜなら、利益が帳簿上で計上されていても、利益=現金とは限らないからです。まずは、利益構造を見てみましょう。

利益=売上ー費用
となります。

たとえば、100円で仕入れた商品を150円で販売したとします。利益は50円です。企業間取引は、多額の金額が動くため、即金での支払いはほとんどなく、請求書を発行してから翌々月支払いなどになるため、売上計上と現金残高に差が生じます。利益としては帳簿上50円のプラスですが、売上が立った時点では現金が企業に入っておらず、仕入れ代金100円のマイナスなのです。

キャッシュフローはどう計算すればいい?

キャッシュフローはどう計算すればいい?

キャッシュフローを把握するには、キャッシュの増減に着目します。キャッシュフローを把握したい期間を区切り、前期間キャッシュフローから今期間キャッシュフローを差し引きます。

月間のキャッシュフロー=当月末キャッシュー前月末キャッシュ
年間のキャッシュフロー=当期末キャッシュー前期末キャッシュ

キャッシュフローの具体例

キャッシュフローの具体例

キャッシュフローの具体例を説明します。手元に10,000円あったとします。商品購入代金は、1個あたり1円かかり、必要経費は毎月5,000円かかるとします。1円の商品を2円で販売している会社があるとしましょう。

商品仕入れに5,000円を使いました。商品を1ヶ月で5,000個全て売り切りました。ここまでの資金の流れは、下記です。
10,000円(元金)ー5,000円(仕入れ代金)ー5,000円(毎月経費)=0円

5,000個分の売上代金10,000円は、翌々月末払いのため、まだ入ってきていません。翌月もビジネスを続けるために、商品の仕入れは必要です。しかしながら、すでに手元に現金が残っていないため、商品仕入れをすることができません。キャッシュフローがプラスマイナスゼロの状態です。

しかし、すでに販売商品があり、毎月仕入れをしない場合はどうでしょうか?
10,000円(元金)ー5,000円(毎月経費)=5,000円

月末に5,000円の現金が残りました。残った資金で、翌月も経費を支払うことができます。これが、キャッシュフローがプラスの状態です。企業活動を継続させるには、毎月のキャッシュフローをプラスに維持する必要があります。

利益は出ているのにキャッシュフローがマイナスになることがある?

利益は出ているのにキャッシュフローがマイナスになることがある?

「黒字倒産」という言葉を、聞いたことがあるのではないでしょうか?黒字倒産とは、帳簿上で利益が計上されているが、売上先などからの現金支払いに時間差が生じ、手元に現金がなく、支払いが滞って資金繰りが困難になり、結果倒産してしまうことをいいます。黒字倒産の一歩手前が、「利益が出ているのにキャッシュフローがマイナス」の状態です。この状態が数ヶ月継続することで、資金繰りに難が生じます。

では、なぜ利益が出ているのにキャッシュフローがマイナスになってしまうのでしょうか?それは、商品を売ってから商品代金が振り込まれるまでに、タイムラグがあるからです。大抵の企業は、売上後翌月末払いや翌々月末払いを採用しています。そのため、商品を売ってもすぐに現金が入ってくるわけではありません。現金が手元にない間も、仕入先への購入代金や家賃の支払いが発生します。そのため、支払い金額が流入金額よりも多くなれば、キャッシュフローがマイナスになります。

キャッシュフロー管理が重要な理由

キャッシュフロー管理が重要な理由

キャッシュフローとは何かが分かったので、次にキャッシュフロー管理がなぜ大切なのかを見てみましょう。

1、現金が不足しそうな時期、不足する金額を予測する

現金が不足すれば、ECサイト運営の継続は不可能です。そうならないためにも、現金が不足する可能性がある時期を予測することは、とても重要です。手元のキャッシュがいつ少なくなるのか(いつ出費があるのか)、Googleスプレッドシートなどで予め表を作っておきましょう。その際、支出表に組み込まれる項目は、下記のようなものが挙げられます。

  • 仕入先への支払い
  • 月々のサイト運営費
  • 人件費
  • 家賃光熱費

まとまった支払いサイクルを把握することで、現金が大幅に減少する時期を予測し、在庫量などを調整、キャッシュの枯渇を防ぎます。

2、いつ、いくら投資できるのかがわかる

キャッシュフローを把握することで、毎月手元にどのくらい現金が残るかが明確になり、余剰資金を適切な場所へ、具体的に振り分けられるようになります。たとえば、銀行口座に1,000万円があったとしても、全額を投資に使うことはできません。

翌月の仕入先への支払いや従業員への給与支払いなど、定期的な支出への準備が必要だからです。しかし、毎月のキャッシュインとキャッシュアウトを把握することで、余剰資金がどれくらいなのかを把握できるので、結果的に余剰資金を適切な機会へ投資することが可能になります。

3、銀行などから借入しやすくなる

自社のキャッシュフローを適切に把握することで、現金の流れが明確になり、事業拡大の際に必要な銀行からの借り入れを受けやすくなります。資金を貸し出したい企業のキャッシュフローが不明瞭では、銀行側からしたら、融資を躊躇したくなります。

月々のキャッシュフローが明確だと、いつどのようなタイミングでキャッシュが必要になるかが明らかなので、返済計画も現実的に立てやすくなります。結果、金融機関からの融資を受けやすくなるのです。

キャッシュフロー管理で失敗しないための3つのポイント!

キャッシュフロー管理で失敗しないための3つのポイント!

ここからは、キャッシュフロー管理で失敗しないための、3つのポイントを説明します。

1、締め日の前には在庫を減らし、仕入れは締め日の後に行う

企業経営では、帳簿上の締め日が必ずあります。それは年単位であったり、月単位の締め日です。締め日を意識して仕入れをすることで、締め日に近づくほど在庫量を減らし、仕入れコストの計上を抑えます。

たとえば、月末締め翌月25日払いの企業から、月末に商品を仕入れた場合、締め日である月末から翌月の25日までに、仕入れ代金を支払わないといけません。支払い猶予は約25日です。

反面、仕入れ日を翌月1日にすることで、支払い期限を最大55日にまで延ばすことができます。支払い期限を先延ばしできる分、手元にキャッシュが残ります。

2、売上の入金があってから仕入れ代金を支払うサイクルを作る

キャッシュフロー管理で大切な2番目のポイントは、売上代金の入金日と仕入れ代金の支払い日のバランスを取ることです。売上代金の入金日を考慮して仕入れ代金の支払い日を調整することで、手元に残るキャッシュを極力維持することができます。

たとえば、仕入れ代金の支払いが翌月25日で、売上代金の入金が翌々月25日だった場合、支出と収入の期間に約1ヶ月のタイムラグが生じます。売上が立っていても手元に現金がない状態での仕入れ代金支払いを行わなければならず、仕入れ代金の支払いのために、別途資金調達が必要になるかもしれません。そうならないためにも、売上入金日と仕入れ支払日のバランスを考慮しましょう。

3、在庫を抱え過ぎないよう注意する

キャッシュフロー管理で大切な最後のポイントは、在庫を抱え過ぎないことです。月間なり年間で販売できる量から、仕入れる在庫量を逆算し、仕入れすぎないようにしましょう。過度の在庫は支払い金額の増大につながり、在庫管理コストも発生します。

キャッシュフロー管理を意識して、黒字倒産にならないように!

キャッシュフロー管理の概要と実践方法について、解説しました。ビジネスを継続させるため、お金の流れを把握することは必須です。支出であるキャッシュアウトよりも収入のキャッシュインを常に多くすることで、ECサイト運営は格段に順調になります。ECサイトを運営する上で、在庫管理や売上予測など毎月見直す必要がある項目と同様にキャッシュフローを把握し、黒字倒産を防ぎましょう。

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三木 五月

AUTHOR : 三木 五月

代表取締役社長

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