WordPress

最終更新日: 2023.02.04

Webサイト制作でWordPress(CMS)のメリット・デメリット

Webサイト制作でWordPress(CMS)のメリット・デメリット

Webサイト制作で無料CMSのWordPressの人気が高いのはなぜなのでしょうか?WordPressのメリット・デメリット、有料CMSや従来のHTMLのホームページとの違いについて解説します。

三木 五月

監修者

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

そもそもWordPressやCMSって何?

そもそもWordPressやCMSって何?

Webサイト制作について調べると、必ず出てくるのがWordPressやCMSという用語ですよね。まずはこの用語の意味を分かりやすく解説します。

CMSとは?

CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、Webの知識がほとんどない人でも簡単にWebサイトを作ったり、管理したりすることができるシステムです。CMSを導入するとWebサイトの制作だけでなく、記事制作や各種お知らせなどのコンテンツ更新、管理が簡単にできます。

CMSの導入にはプログラム言語やサーバーの管理などの難しい知識は必要ありません。あらかじめ用意されたテンプレートの中から好きなデザインを選び、文章を書いたり、画像を取り込んだりするだけでWebサイトを作ることができます。CMSには無料と有料があり、企業の要望に合わせ、オーダーメイドでCMSを開発することもできます。

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WordPressとは? CMSとの違いは?

WordPress(ワードプレス)とは、数あるCMSの中の1種類です。WordPressは世界中でもっとも多くの企業や個人が利用しているCMSです。人気の理由は、無料のデザインテンプレートが豊富なことや、プラグインを使って無料で機能拡張ができるところにあります。多くの人が使用しているCMSなため、ネットで検索すれば簡単に情報が得られるのも人気の理由です。

業務の中でトラブルや疑問などが発生したときでも、同じトラブル事例を検索できるので対応しやすいでしょう。無料のデザインテンプレートや拡張機能のためのプラグインが豊富ですが、一方でプラグインの相性の良し悪しや、設定する際の注意点などもあります。ここに不安な場合は、制作や各種設定をWeb制作会社に依頼することで安心して運用できるでしょう。

WordPress(CMS)はHTMLのWebサイトと何が違う?

WordPress(CMS)はHTMLのWebサイトと何が違う?

HTMLのWebサイトは、HTMLコードを1ページずつ書く必要があるため、高度な専門知識を必要とします。WordPressを使ったWebサイトは、膨大なHTMLを書く作業のかなりの部分が不要になり、ユーザーはデザインを好みのものに変更したり、プラグインで必要な機能を追加するだけでサイトを制作、運用していくことができます。

WordPressをWebサイト制作に使う4つのメリット

WordPressをWebサイト制作に使う4つのメリット

WordPressでWebサイトを作るには、さまざまなメリットがあります。どんなメリットがあるのか、詳しく見てみましょう。

WordPressのメリット1:初心者でもWeb更新が可能

WordPressは操作が簡単です。難しいプログラミング言語の習得は必要ありません。画像や動画のWebページへの挿入も簡単で、洗練されたおしゃれなデザインテンプレートが用意されています。また、難しいデータベースの管理も自動で行ってくれるので安心です。Webサイト運用が面倒だったり、特定の人しか管理できない仕組みだと次第に更新されなくなります。誰でもWebサイト運用ができるほどわかりやすいシステムだと、複数の人でWebサイトの運用ができ、コンテンツ管理が簡単です。

WordPressのメリット2:スマホでの閲覧対策ができる

現代では、ほとんどの人がスマホでインターネットを利用しています。そのため、Googleはスマホでの閲覧に対応しているWebサイトを検索上位に表示させる方針を取っています(=モバイルファーストインデックス)。WordPressでWebサイトを制作すればスマホでの閲覧に対応させることも簡単です。ほとんどのテーマは、スマホで見やすい形で表示される「レスポンシブデザイン」に対応しています。レスポンシブデザインに対応していないテーマを使いたいときも、プラグインで拡張機能をインストールすれば、スマホでの閲覧に適したWebサイトに調整できます。

WordPressのメリット3:SEO対策が簡単

SEO対策(※)とは、検索結果画面の上位に表示させる手法のことです。Webサイトに掲載している情報や商品を多くの人に知ってもらうには、検索エンジンからWebサイトへの流入を増やす必要があり、そのためにはSEO対策が欠かせません。WordPressで制作したWebサイトはSEOに適した仕様になっているので、SEO対策が簡単にできます。さらに、All in One SEO PackなどのSEO対策用プラグインを導入することで、SEOをさらに強化できます。

ただし、今はWordPressなどのCMSで制作し、SEO対策もしっかり行っているWebサイトが多いので、WordPressにSEO対策のプラグインを導入しただけではなかなか検索順位は上がりません。他にもさまざまなSEO対策が必要になります。SEO対策についてはニュートラルワークスでお手伝いできますのでご相談ください。

※SEO:Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の頭文字を取った略称。
【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法 【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法

WordPressのメリット4:デザインテーマ、機能拡張のプラグインが豊富にある

WordPressには、綺麗でスタイリッシュなデザインのテーマが選びきれないほどあります。デザインの知識やセンスに自信がない場合でも、美しいサイトやかっこいいサイトを作ることができるため、企業やサービスのイメージアップにもつながります。また、Webサイトに機能を追加したい場合も、機能拡張のためのプラグインをインストールするだけで、簡単に機能追加ができます。

WordPressをWebサイト制作に使う3つのデメリット

WordPressをWebサイト制作に使う2つのデメリッ

人気のWordPressにも、Webサイト制作や運用時のデメリットがありますので、あわせて確認しておきましょう。

WordPressのデメリット1:カスタマイズの自由度が低い

WordPressは複雑なカスタマイズをするには不向きです。投稿機能はシンプルで簡単ですし、テーマとプラグインを上手に組み合わせれば希望に近いWebサイトをつくることができます。しかし、それ以上の細かなカスタムをしたい場合は、Webデザイナーやコーダーのような専門知識が必要になります。

WordPressのデメリット2:プラグインの相性などでエラーが起きる

WordPressは、

  • WordPress本体
  • テーマ(デザインテンプレート)
  • プラグイン(拡張機能)

3つを連携させて動きます。ただ、この3つはそれぞれ別の開発者が作っている場合がほとんどで、お互いの相性でシステムエラーが起こります。もちろん、エラーの解決方法も検索すれば解決できることが多いのですが、初心者には対応が難しいこともあると覚えておきましょう。

WordPressのアクセス解析とは?やり方とおすすめプラグインを紹介 WordPressのアクセス解析とは?やり方とおすすめプラグインを紹介

WordPressのデメリット3:ユーザー数が多いのでサイバー攻撃を受けやすい

WordPressは、サイバー攻撃のようなセキュリティ面での不安やリスクがあります。ユーザー数が多いことや、システム構造がどれも同じであるために、攻撃する側にとって都合がいいのです。空き巣や泥棒にとって、間取りを知っている家の方がターゲットにしやすいのをイメージするとわかりやすいですね。最近では大企業だけでなく、中小企業もサイバー攻撃の標的にされることがあるのでセキュリティには注意が必要です。

ただし、WordPressでは、セキュリティ問題を修正するアップデートが頻繁に行われています。セキュリティ強化のためのプラグインも豊富にありますし、パスワード管理の徹底などでサイバー攻撃を防ぐこともできます。サーバー側でのセキュリティ強化など、他にもセキュリティ対策の方法はありますので、不安な方はニュートラルワークスにご相談ください。

WordPressで人気があるプラグイン

WordPressで人気があるプラグイン

WordPressの中でも、特に人気の高いプラグインを紹介します。必要に応じて選び、インストールしてみてください。

SEO対策の定番All in One SEO Pack

SEO対策の定番All in One SEO Pack

All in One SEO Packは、世界中で人気が高いSEO対策用のプラグインです。Webサイトへの訪問者を分析する「Googleアナリティクス」との連携ができるのもポイント。Webサイトを更新するときに行う、細かなSEOの設定を簡単にする機能が備わっています。
※WordPressテーマ自体にSEO対策機能が搭載されている場合は、All in One SEO Packを使用する必要が無い場合もあります。
All in One SEO Packプラグインページ

WordPressでできるSEO : All in One SEO Pack – 1 WordPressでできるSEO : All in One SEO Pack – 1
WordPressでできるSEO : All in One SEO Pack – 2 WordPressでできるSEO : All in One SEO Pack – 2

問い合わせフォームが簡単に作れるContact Form 7

問い合わせフォームが簡単に作れるContact Form 7

企業サイトには、お問い合わせフォームの設置は欠かせないものですよね。Contact Form 7のプラグインを導入すると、簡単なコードをコピー&ペーストするだけで、簡単に外部からの問い合わせ窓口を設置できます。フォームの設置だけでなく、自動返信機能を付けることもできるので、用途に合わせて設定してみましょう。
Contact Form 7プラグインページ

WordPressで作るお問い合わせフォームプラグイン 4.Contact Form 7 WordPressで作るお問い合わせフォームプラグイン 4.Contact Form 7

セキュリティを強化するSiteGuard

セキュリティを強化するSiteGuard

SiteGuardは、WordPressサイトのセキュリティを強めるプラグインです。ログイン時に画像認証をしたり、何度も続けてログインに失敗するとにロックをかけたりするなど、セキュリティ強化が可能です。WordPressは初期状態ではセキュリティに不安があるため導入しておけば安心です。
SiteGuardプラグインページ

サイトマップ更新が簡単にできるGoogle XML Sitemap

サイトマップ更新が簡単にできるGoogle XML Sitemap

Webサイトをより多くの人に見てもらうようにするには「XMLサイトマップ」を作成し、検索エンジンに通知する必要があります。XMLサイトマップは、公開したばかりのWebサイトや大きな規模のWebサイトなどを、検索エンジンに「ここにこういうコンテンツがありますよ」とお知らせするためのプラグインです。サイトマップの作り方がわからない場合でも、投稿や更新をするたびにこのプラグインが自動でサイトマップを作成し、検索エンジンに通知してくれるので非常に便利です。
Google XML Sitemapプラグインページ

サイトマップとは?2種類あるサイトマップの作り方とSEO効果 サイトマップとは?2種類あるサイトマップの作り方とSEO効果 Webサイト運営者なら誰でも知っているサイトマップですが、何のために必要なのでしょうか?また、XMLサイトマップとHTMLサイトマップのどちらかがあればいいのでしょうか?サイトマップについて基本的なところから解説します。

画像を圧縮し、表示速度を改善するEWWW Image Optimizer

画像を圧縮し、表示速度を改善するEWWW Image Optimizer

EWWW Image Optimizerは、Webサイト内で使用している画像を圧縮するプラグインです。Webページに大きなサイズの画像をアップすると、そのページの容量が重くなるためスマホやパソコンで見るときに表示速度が遅くなります。画像や文字がなかなか表示されずにイライラしてしまった経験のある方もいるでしょう。Webサイトを訪れる人に不快感を与えないよう画像を自動で圧縮して、表示がスムーズになるよう対策してくれるプラグインです。
EWWW Image Optimizerプラグインページ

注意:多くのプラグインをインストールするとWebサイトが重くなる

プラグインはどれも便利で高機能で、あれもこれもとインストールしたくなるかもしれません。しかし、インストールされたプラグイン数が多いとサイトが重くなり、ユーザーの快適な閲覧を阻害してしまうことがあります。表示速度が遅いWebサイトはSEOで評価が下がることもあるので、導入するプラグインは厳選しましょう。インストールするプラグインは10個以内に抑えるのが理想的とされています。また、プラグイン同士の相性が合わないこともあり、システムエラーが頻繁に出るようになってしまうこともあるので注意してください。

有料・独自CMSを使えば、WordPressに足りない部分が補える

有料・独自CMSを使えば、WordPressに足りない部分が補える

この記事では、主にWordPressについて詳しく解説しましたが、有料や独自CMSを利用するメリットもあります。WordPressは、パズルを組み合わせるようにテーマとプラグインをインストールしていくものです。その分、どうしてもサイトが重くなってしまうのが難点です。

一方、有料・独自CMSはECサイトや企業サイトに必要な機能が最初からセットになっていたり、万全のSEO対策が行えるようになっていたりします。Webサイトに特殊な機能がいくつも必要なのでしたら、CMSを独自開発することも考えた方がいいでしょう。有料CMSや独自開発であれば、スムーズに閲覧できるWebサイトの制作や、更新や管理がしやすいようにカスタマイズすることも可能です。有料CMSの導入やCMSの独自開発にはコストがかかりますが、Webサイトを管理するスタッフの労働時間や労力を考えると、長い目で見ればWordPressでWebサイト制作をするよりコストダウンにつながるかもしれません。

WordPressやその他CMSでのWeb制作はご相談ください

WordPressにも、その他有料CMSにもそれぞれにメリットがあります。ご予算に合わせてWordPressを含めたCMSでのWebサイト制作の提案をいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

監修者紹介

三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。